チャンスメーカーを支援する人たちの声

チャンスメーカーに参加してくださっている方々からいただいた応援の声を紹介します。

出井伸之さん ソニー株式会社アドバイザリーボード議長

【プロフィール】
2005年6月にソニー会長兼グループCEOを退任後、2006年9月にクオンタムリープ株式会社を設立、産業の活性化や新産業・新ビジネスの創出を実現するための活動を展開している。他にアクセンチュア、百度(Baidu)、フリービットなどの社外取締役、美しい森林づくり全国推進会議の代表を務める。
60年早稲田大学卒業後、ソニー入社。オーディオ事業部長、ホームビデオ事業本部長を経て、89年取締役、94年常務。95年社長兼COOに就任後、会長兼グループCEOなど10年にわたり歴任、2005年から2007年まで最高顧問。
現在はソニーアドバイザリーボード議長。1937年東京生まれ。


私の原体験は、子どもの頃の満州での経験にあると思います。日本の植民地だった満州で、日本人が中国人に対して行っていることを子どもの目で見て、征服者と被征服者のギャップに違和感を抱いていました。

そして、戦後には、それがガラッと逆転しました。中国人の子どもから、おもちゃを無理やり取り上げられたり、殴られたりしました。ソ連軍も入ってきて、口には出せないようなひどいことになっていました。

日本に帰ろうと、どこに行くのかも分からない船にギュウギュウ詰めになって乗りました。船底にいた自分の身体には、「ノミがいるかもしれない」とDDTの粉がまかれました。経済学者だった父はソ連に連れていかれる可能性が高いので、自分もロシア語を勉強しなければいけないのかな、とか考えながら、やっとのことで日本に帰ってきました。

今も中国残留日本人孤児の話を聞くと、他人事には思えません。自分はたまたま運が良かったから日本に帰ってくることができました。そんな幸運やチャンスに恵まれなかった子どもが、戦後の当時もいたし、今の日本にもいます。
慎さんから児童養護施設の話を聞きながら思い出したのはそういう思い出でした。

一線で働く人にも関心を
清華大学のアドバイザーをしていますが、そこに来る「エリート」の学生たちに、中国の地方の農村部に行ってその窮状を見てくるというプログラムを奨励しています。
海外の途上国に行ってくる以上に、カルチャーショックを受ける学生が多いです。

第一線で働くビジネスパーソンや官僚・政治家も、こういった日本の窮状を知った上で自らの活動を行うことによって、仕事の広がりや深みが増すのではないでしょうか。少なくとも、昔のこの国では皆がそうでした。

幅広い人々が児童養護施設に関心を持つことに主眼を置くこのプログラムChance Makerを私も応援します。


土井香苗さん ヒューマンライツウォッチ日本代表

【プロフィール】
ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表として、日本の外交政策のなかで、人権が優先課題となるよう、日本政府に働きかけるアドボカシー担当。 また、メディアやファンドレイズを通じ、ヒューマン・ライツ・ウォッチの日本における知名度を高めることも担当している。
2006年からヒューマン・ライツ・ウォッチのスタッフ。それ以前には、東京を拠点に弁護士として活動していた。 取扱い分野は、難民法、移民法、憲法、刑事弁護など。国際人権法に関して、メディアからのインタビューを受けたり、出版を行なうことも多かった。 東京大学で法学学士号、ニューヨーク大学ロースクールで法学修士号(国際法)を取得。日本語と英語を話す。

中学校の先生に感謝
中学校3年生か高校1年生のときだったと思います。国語の先生が、授業で数枚のプリントを配られました。紛争から逃れて難民キャンプで暮らす アフリカやアジアの子どもたちの実態のルポ「人間の大地」(犬養道子著)の一部抜粋でした。そのプリントを読んで、衝撃を受け、いてもたってもいられなくなった私は すぐに学校の図書館にとんでいって、「人間の大地」をむさぼるように読んだのでした。この本との出会いが、今の私の出発点です。グローバルな人権問題に目を見開いてくれた のは、学校でした。

子どもたちを支援、そして子どもを支援している若者たちも支援
中学校のころから、両親がけんかばかりしていて、家に帰るのが本当に怖かったのをよく覚えています。その後、10年くらいかけて両親は離婚したの ですが、その間に耐えられなくなった私と妹は家を出てしまいました。そんな自分の経験もあり、すべての子どもたちが、愛をいっぱい受けて育ってほしいなあと思います。 それが社会の大人の責任ではないでしょうか。

また、児童養護施設の子どもたちを支援しているのが、代表の慎君をはじめとする若者だというのもうれしいです。若者による子どもたちの支援を、私も支援します。


坂井正恵さん WEBデザイナー

私は新聞で「LIVING IN PEACE」を知り、慎氏の著作『働きながら、社会を変える。——ビジネスパーソン「子どもの貧困」に挑む』を読みました。

豊かになり便利になった日本にもある「貧困問題」。特に子どもたちは生まれる家庭を選べず、生まれる家庭次第でその後の人生が大きく変わってしまいます。この機会の不平等に行動を起こしている若者がいる、ということに感動しました。

慎氏は自分のファイナンスの専門分野のノウハウを生かし、本業のかたわら行動を起こしています。ある程度の資金ができたらそれを元手に国から低金利で融資を受けられます。現在それが少しずつ実行されてきているとのこと、うれしく思います。

政治で補いきれない社会の問題に対し、NPOとして行動を起こし社会をより良く変えようとしている彼らを尊敬し、微力ながら応援しています。

それと同時に、日本にももっとノブレス・オブリージュの文化が広まるといいなあと感じます。


辻村千尋さん 会社員

私のChance Makerとの出会いは、慎さんの著書「働きながら、社会を変える」でした。本書を読み、そこで紹介されていたChance Makerを知り、まずはすぐにでもここから始めることができる、と思って申し込みました。

私自身は、日々働きつつ、幼児の育児をしております。そんな慌ただしすぎる毎日ではあるのですが、社会、殊にいろんな環境で育つ子どもたちのために、少しでも何らかの形で役立てないか、と考えていたところでしたので、Chance Makerに参加し、その成果として毎月のニュースレター、ウェブサイト等で、活動の内容や愛児園の様子をうかがえることに、大変感謝しております。

これからも微力ながらもChance Makerを継続し、少しずつですが、多くの子どもにより良い育ちの場が提供される力になれればと考えております。



大野さん 金融業

私は昨年、代表の慎さんの著書「働きながら、社会を変える。」を読んで、児童養護施設の子どもたちが置かれている状況を知り、この「Chance Maker」プログラムへの参加を決めました。遠い国ではなく自分の身近なところで、子どもたちが苦しい生活を余儀なくされ、貧困が拡大しているという事実を知り、衝撃を受けました。同時に、そうした問題への自分の関心の低さに気づかされました。

子どもたちの貧困の程度が甚だしい状況や、貧困から脱出する機会が与えられていない状況は、あってはならないと考えます。
「私たちの住む社会では、生まれた環境が経済的運命を決定するのであって、個人の努力や才能をもって現状から脱出できる機会はない。」
そのような考え方をもつ人たちが増えてしまった場合、社会全体が、暗く閉塞感に包まれたものになるでしょう。

本プログラムは、子どもたちが本来持っている無限の可能性が、機会の不平等によって損なわれてしまうことを防ぐ一助になるものだと考えています。「Chance Maker」で集められた寄付金は主に児童養護施設の建物の新築費用という効率性の高いものに充てられることが明確に決まっています。また毎月のニュースレターで寄付状況や活動報告もしていただいているので、参加していて安心感があります。

限られたリソースの中で子どもたちを守っている児童養護施設の皆さん、本業もありながら日々活動を続けているLIPの皆さんには敬意を表します。引き続き、すべての子どもたちにチャンスが与えられるまで、微力ですが応援させていただきます。



西脇美江子さん 地方公務員

【プロフィール】
千葉県柏市で公立小学校で教員として20年あまり勤務した後、平成20年度から22年度まで、独立行政法人国立女性教育会館に出向し、専門職員として研修事業企画・運営に携わる。
現在は、小学校に戻り、教務主任として児童の教育及び教職員の指導や、学校の教育課程の調整等の業務に就いている。


私がLiving in peaceの活動に寄付をしようと思った理由は、長年の小学校教員としての経験、国立女性教育会館での勤務経験にある。女性教育会館では配偶者からの暴力(DV)に関する相談員のための研修事業を担当し、その中で女性・子どもの貧困問題にも直面した。DV支援の現場から垣間見えた、悲惨な暴力被害と通常の生活に戻ることが難しい被害者の現実は、想像を遙かに超えていた。森田ゆりさんの講演からDVが子どもへも重大な影響を及ぼすことも知った。

現実を知っても学校に戻った私ができることは何もなかった。教員としてできる限り子どもに寄り添い、見えない傷を持つ子達の力になることが私の限界で、それが歯がゆく、何かできることを探していた。

ある日、偶然に「働きながら社会を変える〜ビジネスパーソン子どもの貧困に挑む〜」を読んだ。衝撃で、いても立ってもいられず、著者の慎泰俊さんに会いに行った。慎さんは、知的で穏やかな好青年、社会を変えるなんて大それたことを考え実践する方には見えなかったが、信念への静かな炎を感じることができた。「慎さんの取り組みを応援することで、少しは社会を変える力になれるかもしれない」と思い、すぐにChance Makerに登録した。

平成19年に「児童虐待の防止等に関する法律」が改正され、行政や学校の対応も以前とは変わってきたが、虐待や貧困も含め、不安定な家庭環境で育つ子どもの問題が解決したわけではない。小さい雨粒でも集まると流れとなり、やがて大河を作り出すように、LIPの試みが、たくさんの人の思いを集め、すべての子どもにチャンスが与えられる社会を作り出していけることを期待している。

私もまた、できることを積み重ねていきたい。子どもの心を育てる教育、若い教師への啓蒙、ブログやSNSでのLIP活動の紹介等々。

毎月届くマンスリーレターを通じ、徐々に支援の輪が広がっていることが嬉しい。Living in Peaceの若い力をこれからも応援していきたい。


ブログ新着情報

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