認定NPO Living in Peace代表の慎泰俊が今会いたい人と、これからの働き方・子どもの未来について語ります
第7回
2015年06月16日(火)
8-bit news 主宰 堀潤さん × Living in Peace 代表 慎泰俊
なぜ僕たちはソーシャルインパクトを目指すのか?
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慎泰俊がいまお話ししたい人をお招きする対談企画『働きながら、社会を変える。』の第7回には、市民参加型のネットメディア「8-bit news」を主宰されている堀潤さんをお迎えしました。

堀さんは2013年に『朝まで生テレビ「激論!”ネット世代”」』でご一緒したご縁で、その後も、ご自身がパーソナリティをおつとめのラジオ番組に慎をお呼びいただいたりと、有難いお付き合いを続けてくださっています。

今回の対談では、児童養護施設支援のクラウドファウンディング・プログラム「Chance Maker」を運営している慎と、「ソーシャルインパクト(社会的課題の解決への効果)」という共通の切り口をお持ちの堀さんに、現代メディアの可能性から現在の取り組みまで、様々な話題をお伺いできました。ぜひご一読ください。

(企画・構成:Living in Peace 教育プロジェクト)


8-bit news 主宰
堀潤さん
1977年生まれ。’01年にNHK入局。「ニュースウオッチ9」リポーター、「Bizスポ」キャスターなどを経て、’13年よりフリーランス。NPO法人「8bitNews」主宰。


【対談ダイジェスト】

対談者:堀潤さん(8-bitNews主宰)、慎泰俊(Living in Peace代表)
進行役:眞鍋祐亮(Living in Peace教育プロジェクトメンバー)


堀さんが8-bit newsを立ち上げた理由(>> ここから見る(0:00~)
堀 
社会問題解決への市民参加を呼びかけるために、当事者性が連鎖するようなメディアを提供したいと思いました。
現代のインターネットは、かつてないほど一般に開かれたメディアで、「だれでも発信できる」ものです。
この「だれでも」は、「だれでも寄付できる」という”Chance Maker”と共通の着想で、多くの人が関わられるように、参加の入口をたくさん作ることが必要だと思っています。



メディアの民主化によって社会はどうなるのか(>> ここから見る(10:00~)
堀 
メディアの民主化により情報の発信者が増えた分、受け手にはいっそうの情報/メディアリテラシーが求められます。
眞鍋
受け取る情報が無意識に制限されてしまうのをどうすればよいのでしょうか。
堀 
目に見えない世界に思いを馳せることができれられれば、情報全体の相関図が手に入るのではなでしょうか。また、言葉を分解しながら、情報を整理することが重要だと思います。
慎 
多様性に触れること、境界を跨ぐ経験をすること、そして多様性のある環境や社会を作ること、これらは本当に大切なことです。そして「機会の平等」とは、そのような社会を実現するためのものではないかと考えています。
堀 
世界の多様性を積極的に発信することが、メディアの役割ですね。

パラレルキャリアがもたらす社会的効果(>> ここから見る(30:00~)
慎 
複数のことや仕事を同時並行的にやる人が増えてきました。また、世の中自体がそれができるものに変わりつつあります。
眞鍋
パートタイムNPOという仕組みによって、社会貢献活動に関わることの敷居が低くなったと感じています。
慎 
社会的活動の役割とは、「社会にある不均一や不均等を整地する」ことです。その手段のひとつとして、あえて反感を恐れずに社会的発言をすることには意味があると思います。



過去の経験から学べること(>> ここから見る(46:00~)
堀 
太平洋戦争を体験した人々の証言をまとめ二次利用をフリーにして公開するという取り組みをしています。いまだからこそ、非日常のなかの日常性を知ることが重要なのではないか、と考えてのことです。
※ 『ショア』(Shoah)・・・1985年のフランス映画、クロード・ランズマン監督作

お互いに一言ずつ(>> ここから見る(54:00)
慎 
お互いに、多様性が担保された社会を実現するため取り組みだということが分かりました。
堀 
Chance Makerのような、貨幣の面から社会問題を解決するという取り組みには、これからも関心を持って動向を見守っていきたいと思います。


特定非営利活動法人Living in Peace(理事長:慎泰俊)は、
児童養護施設に暮らす子どもたちの養育環境の改善や進路支援を行っています。
各種寄付プログラムのご案内はこちら⇒ http://www.living-in-peace.org/chancemaker/

慎 泰俊 Taejun Shin
1981年東京生まれ。
朝鮮大学政治経済学部法律学科卒、早稲田大学ファイナンス研究科修了。モルガン・スタンレー・キャピタルを経て、現在はPEファンドの投資プロフェッショナルとして様々な事業の分析・投資実行・投資先の経営に関与。
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