認定NPO Living in Peace代表の慎泰俊が今会いたい人と、これからの働き方・子どもの未来について語ります
第2回
2013年9月21日(土)
ライフネット生命保険株式会社代表取締役社長兼COO 岩瀬 大輔さん
× Living in Peace 代表 慎 泰俊
【前編】好きな人を応援したいという気持ちが、社会問題への入口であってもいい
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慎泰俊がいま一番お話ししたい人をお招きする対談企画『働きながら、社会をかえる。』の第二回には、ライフネット生命保険株式会社代表取締役社長兼COO 岩瀬大輔さんをお迎えしました。
岩瀬さんは慎と親しい仲で、Living in Peace(以下LIP)の寄付プログラムChance Makerに寄付いただいている他、外部アドバイザーとしてLIPの活動にアドバイスをくださっています。実は、このブログを始めたのも岩瀬さんのアドバイスがヒントになっています。
自身のキャリア(自分を良くする)と社会貢献(社会を良くする)という二つの要素をうまく取り入れる方法について、ビジネスパーソンとして活躍される岩瀬さんに伺いました。
(企画・構成:Living in Peace 教育プロジェクト)
ライフネット生命保険株式会社代表取締役社長兼COO
岩瀬 大輔さん
1976年埼玉県生まれ。
東京大学法学部在学中に司法試験に合格後、BCG、ICG、リップルウッドを経て、ハーバード・ビジネススクールでMBAを取得。2006年に出口治明氏とライフネット生命を立ち上げ、現在は同社の代表取締役社長兼COO。

慎  :今日はよろしくお願いします。岩瀬さんはいろんなところでインタビューに出ていらっしゃるので、いつもとは少し違うお話しをしようかなと思っています。 岩瀬さん:はい。こちらこそよろしくお願いします。
(以下、敬称略) 慎  :LIPは社会課題を解決するためのNPOで、貧困削減のために活動しているわけですが、岩瀬さんは、いわゆるソーシャルアントレプレナーに興味あるんですか?いろいろな団体のお手伝いをされていると思うのですが。 岩瀬 :それについては、じつは手伝いという認識は僕にはなくて、友達がやっている、ということが大きいです。 慎  :友達? 岩瀬 :はい。例えば、ヒューマンライツウォッチ(※国際人権団体)代表の土井香苗さんは、僕の大学の同級生なんです。あと、貧困とはちょっと関係ないですが、軽井沢インターナショナルスクールの小林りんさんも、やはりそうです。そしてもちろん慎さんのLiving in Peaceにも月々寄付をしていて・・・。 慎  :ありがとうございます(笑) 岩瀬 :あと、ARUNの功能聡子さんにも1口寄付しています。と、こんな感じで、周りの友人たちの活動にちょっとずつ関わっている形なので、お手伝いっていうほどでもないですね。

慎  :ちなみに、そういうのをやってらっしゃる理由ってなんでしょうか?子どもの時の原体験か何か。 岩瀬 :それで言うと、僕には全く語る資格がないんです。ごく普通のサラリーマンの家庭で特に不自由することなく育つことができましたので。ですけど、2004年にアメリカに留学していたとき、ソーシャルアントレプレナーがちょうどアメリカで熱くて、ハーバードビジネススクール(HBS)でも話題のテーマでした。あのマイケル・ポーターまでそういう論文を書いていました。
慎  :2004年ですか。約10年前ですね。
岩瀬 :当時はソーシャルアントレプレナーという言葉がまだ日本にはなかったですね。聞いたことがなかったです。留学から帰ってきた頃に、日本でも少しずつ広まり始めた気がします。マザーハウスの山口絵理子さんが2007~2008年ぐらいだったと思いますので。
慎  :留学していたときは何か活動をされていたんですか?
慎 泰俊 Taejun Shin
1981年東京生まれ。
朝鮮大学政治経済学部法律学科卒、早稲田大学ファイナンス研究科修了。モルガン・スタンレー・キャピタルを経て、現在はPEファンドの投資プロフェッショナルとして様々な事業の分析・投資実行・投資先の経営に関与。
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