【前編】私を育ててくれた日本への恩返し 日本の子どもたちを守りたい
サヘルさんは、ご自身の生い立ちから、日本の児童養護施設支援にも積極的に取り組んでおられ、私たち、Living in Peace 教育プロジェクトが支援する筑波愛児園に訪問され、また実際に園の子どもたちとも交流されています。
今回は、社会的養護や教育のあり方について慎泰俊と意見を交換しながら、サヘルさんが日本・イランで将来どのような活動をしていかれたいかを伺いました。ぜひご一読ください。
慎 :今日はお忙しい中ありがとうございます。 サヘル・ローズさん:いえ、こちらこそありがとうございます。 (以下、敬称略) 慎 :最近はお仕事以外でどんなことを? サヘル:ヒューマンライツウォッチ(HRW)の土井さんと、5月から日本の里親を増やすための活動を始めるんです。 慎 :たしかヒューマンライツウォッチでは、代替的養護というレポートを出されると聞きました。どのような活動をされるのでしょうか? サヘル:日本で、もっと養子縁組がしやすくなるように働きかけていきたいと思っています。まず、里親制度があるということ知らせたいです。この間、『明日、ママがいない』というドラマが話題になって多少は一般の方の関心を引き寄せたかもしれないけれど、まだまだ知られているとは言えません。また里親になる条件も複雑なので、その点も分かりやすく伝えていきたいです。 慎 :なるほど。