【前編】NPOも政治も、大切なのは問題をいかに「自分事」として捉えてもらえるか
昨年の12/25のクリスマス、細野さんは、Living in Peaceが支援する筑波愛児園を、慎と共に訪問してくださり、この対談が実現しました。「票と金にならない」といわれる「児童養護施設」の課題になぜ取り組まれているのか、というお話しを中心に、これからのNPOと政治の関係や、NPOに期待することなどをたくさん伺いました。ぜひご一読ください。
細野 豪志さん
1期目(2000.6 ~ 2003.11)個人情報保護法の野党取りまとめ担当者として関わる。2期目(2003.11 – 2005.9)国民保護法制定に関わる。3期目(2005.9 – 2009.8)海洋基本法・宇宙基本法の制定に法案提出者として関わる予算委などで、天下りや公益法人改革などを追及。4期目(2009.8~2012.12)幹事長代理等を経て、内閣総理大臣補佐官、原発事故対応を担当し、担当大臣、その後環境大臣を兼任、民主党政策調査会長として政府与党の政策立案に携わる。5期目の現在(2012.12-2013)7民主党幹事長党綱領検討委員会の委員長として「綱領」策定の中心的役割を果たす、現在は文部科学委員会に所属
細野さん:まずは本州縦断マラソンの完走、お疲れ様でした。
(以下、敬称略)
慎 :ありがとうございました。
細野 :1,700kmを1か月近くかけて走られたんですよね。Twitterで見てました。
慎 :はい、ありがとうございます。青森から山口まで本州を縦断しました。
(注:慎は昨年末、27日間かけて、本州をマラソンで縦断しました。ご興味がある方は、慎のTumblrをご覧下さい。
http://taejun-shin.tumblr.com)
細野 :慎さんがそれだけ走り続けるのは、なぜなんでしょう。それによって自分が変わるとか、苦しみを乗り越えるとか、何か理由があるんですか。
慎 :そうですね、独立して新しい仕事を始める前にやっておきたかったんです。僕の起業は金融の仕事で、やるべきことをどれだけきちんとやるかが勝負なんです。今回自分で本州縦断マラソンの日程をつくってみてすごくしんどそうだったので、これはその力を鍛えるチャンスだと思い、始めたんです。
細野 :はい。
慎 :もう一つは、僕は人間の学びって身に染みて思ったものじゃないとなかなか自分のものにならないと思っていて。
細野 :なるほど。
慎 :子どもでも分かるような当たり前のことでも、頭では分かっていても、本当に学べているかというとそうでいないことがほとんどだと思うんです。でも、肉体的に本当にしんどくなったときに、子どものときの学びのようなものを、体をもって痛感することがあるんですね。そういう、体で学ぶということも含めてやってみようと思いました。あとは、日本を知りたいという想いもありましたね。