【前編】日本人にはもっと自信が必要 人の成長の源は”自己肯定感”
四月某日、外の肌寒さをもろともせず、聴衆としていらっしゃったChance Makerの方々と、松田さんと慎とのあいだで、楽しく刺激溢れるやりとりが繰り広げられました。対談後には「わたしも教師になりたくなった!」という声が会場からちらほら聞こえるほど。
Teach for Japanの活動が目指しているのは何か?、なぜ教師になることで人は成長できるのか?、松田さんに伺いました。
松田 悠介さん
2006年、日本大学文理学部体育学科卒業後、都内私立中高一貫校の体育科教諭として勤務。その後、千葉県市川市教育委員会 教育政策課分析官を経て、 2009年にハーバード教育大学院(School Leadership Program) で修士号を取得。帰国後は一年間、外資系コンサルティングファーム PriceWaterhouseCoopersで人材戦略にたずさわり、2010年、NPO法人Teach For Japanを設立、現在に至る。世界経済フォーラムGlobal Shapers Community(GSC)メンバー。
慎 :松田さん、よろしくお願いします。
松田さん:よろしくお願いします。
(以下、敬称略)
慎 :松田さんと知り合ったのは結構前だと思っていて...人づてで松田さんがティーチフォージャパン(以下:TFJ)を始めようとしているっていうのを聞いたのが、たしか4年前です。
松田 :そうですね。
慎 :今は松田さんとは、ワールドエコノミックフォーラムの一番若い人達の部門であるグローバルシェーパーズコミュニティでご一緒させていただいていて、松田さんはNPO界の松岡修造と言われているんですが、とにかく熱い人で。
松田 :恥ずかしいですね(笑)
慎 :今日はその松田さんの熱さの秘密にたっぷりと迫りつつ、あと教育について聞いていきたいと思っています。元々は別に、熱血系じゃなかったんですよね。
松田 :そうですね。
慎 :いつ熱血系に変わられたんですか?
松田 :本当に教育に対する強い思いを持ち始めたのが高校2・3年生の頃だったと思うんですけれど、自分自身が中学時代身体的にいじめられてた時期がありました。今でこそ180cmあるんですけど、昔は本当に150cmくらいしかなくて、いじめっ子に休み時間柔道技をかけられるいじめをずっと受けていて、すごく悔しかったと同時に、まあどうにかできる問題じゃないなと、思ってました。
朝鮮大学政治経済学部法律学科卒、早稲田大学ファイナンス研究科修了。モルガン・スタンレー・キャピタルを経て、現在はPEファンドの投資プロフェッショナルとして様々な事業の分析・投資実行・投資先の経営に関与。