認定NPO Living in Peace代表の慎泰俊が今会いたい人と、これからの働き方・子どもの未来について語ります
第1回
2013年7月20日(土)
Teach For Japan代表 松田 悠介 × Living in Peace 代表 慎泰俊
【前編】日本人にはもっと自信が必要 人の成長の源は”自己肯定感”
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

血尿が出るまで勉強した「エクストリームさ」の原点
慎  :すごく興味深い話です。松田さんってたしか背を伸ばすためにはカルシウムが必要だって言って飲み方や栄養素を研究したり、、睡眠時間を調節したりしたとか。その後、たしか留学した時は血尿が出るまで勉強したらしいっていう(笑)
松田 :それ、かものはしの村田早耶香が一番大好きなストーリーみたいなんですけど...。はい(笑)

慎  :いや、彼女から聞いたんですけど(笑) で、面白いなと思うのは常にエクストリームだと思うんですけど、それはどこから来てるんですか? 松田 :ああこれはねー、ちゃんと分析はしたことはないんですけれども、一つあるなと思うのが、中学からずっと続けてきた陸上というのが一つ関わっているのかなと。 慎  :陸上、ですか。

松田 :中学時代はいかにサボるか、どうすればゲームセンターに早く行けるのかってことしか考えてなかったんですけれど(笑)。やっぱり体格の変化や先生の自分に対する向き合い方を通じてですね、陸上が大好きになっていって、とことんのめり込んで、予選ですら勝てなかった選手から都の選抜に選んでいただけるような選手に変わっていったんですよ。
慎  :すごいですね。
松田 :陸上ってゴールがある。特に自分は100mの選手だったので、まっすぐ走るだけの種目なんですね。で、その裏には練習もたくさんしなきゃいけないし、体鍛えてかなきゃいけないんですけれど、とはいえ共通しているのはゴールが決まっていて、そのゴールに向かって全力で走る。日々毎日練習でも、試合でもやってくわけですよ。何か決めたらとことんゴールまで走るんだっていうのは、無意識のうちにそういった日常の生活から養われてたのかなって思いますね。
慎  :なるほど。
松田 :あと、もう一つあるとすれば、やっぱり思いですよね。これは絶対達成したいんだっていう絶対的な強い思い。自分であれば、学校の中で弱い立場にある子どもたちに対して向き合える先生の採用・育成・配置、それを学校外ではなくて公教育のシステムの中でやってくんだという強い確固たる思い。そして、これを実現するためには今のモデルというのが最短の道だと思ってるんで、そこに対して全力でゴールに向かって突き進む。
慎  :それがまさにTFJが今やっていることですよね。
松田 :そうですね。
慎  :すこし話を戻しますが、人が悪い状態からいい状態に変わっていくこと、その中には人が介在するっていう話、とっても興味深く聞いてたんですけど、人が介在しなきゃいけない理由って何なんだろうなぁ、と。
松田 :はい
慎 泰俊 Taejun Shin
1981年東京生まれ。
朝鮮大学政治経済学部法律学科卒、早稲田大学ファイナンス研究科修了。モルガン・スタンレー・キャピタルを経て、現在はPEファンドの投資プロフェッショナルとして様々な事業の分析・投資実行・投資先の経営に関与。
記事一覧