認定NPO Living in Peace代表の慎泰俊が今会いたい人と、これからの働き方・子どもの未来について語ります
第3回
2013年12月14日(土)
乙武 洋匡さん × Living in Peace 代表 慎 泰俊
【後編】愛情の基礎は「みんなちがって、みんないい」 自分を愛せる人が増えればもっと生きやすい社会になる
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

愛情の基礎になるのは、「みんなちがって、みんないい」の考え方
慎  :社会環境や経済環境などいろんなことが相まって、今、愛情というものが世の中に足りてる感じがしないんです。愛情は、お金以上に大切なもので、僕の家は貧しかったですが愛情だけは超リッチでした。自分を愛する力は、結局他人から愛されることで身につく力だと僕は痛感するんです。他人から愛されることによって、人は自分を愛する力を身に付けて、さらにそれが他人から愛される力になるんですよね。そういう連鎖ができればすごくいいな、と思っています。 乙武 :他人を愛するにしても、自分を愛するにしても、大切なのは、人にはそれぞれ違いがあるという考え方ではないでしょうか。自分を愛せない人には、自分の欠点がすごく気になる人が多い。それが「自分は生きるに値しない人間だ、だから自分は愛されないんだ。」という思考に繋がってしまっていると感じます。でも、そんな欠点なんて誰にでもあるでしょう。たしかに、自分の中に決定的に欠けてる部分があれば、他の人を見て「ああ、なんてすごいんだろう。」と思ってしまうこともある。だけど、自分がとても気にしている欠点も、自分が持っている色々な特徴のうちのたったひとつに過ぎず、他の人から見れば些細なことだったり、違う部分をすごく羨ましがられてたりするんです。つまり、「となりの芝は青く見える」けれど、「となりもうちの芝を青く見てる」(笑)。
対談中の慎泰俊 と 乙武洋匡さん
慎  :なるほど。 乙武 :例えば、水泳で金メダル取るような選手が実は球技が苦手だったり、陸上の一流選手が実はカナヅチだったり、ということは本当にある話です。もちろん欠点を克服しようと努力することは大事だと思うし、それから逃げてはいけないとは思います。でも、そこであまりに自分を追い詰めすぎたり、卑下したりする必要はまったくないと思うんです。 慎  :そうですね。そうやって自分を愛せる人が増えることで、他人を愛する人が増えて、もっとみんなが幸せに暮らしていけるようになるといいな、と強く思います。乙武さん、今日は貴重なお話しをありがとうございました。
乙武 :ありがとうございました。

特定非営利活動法人Living in Peace(理事長:慎泰俊)は、
児童養護施設に暮らす子どもたちの養育環境の改善や進路支援を行っています。
http://www.living-in-peace.org/chancemaker/


慎 泰俊 Taejun Shin
1981年東京生まれ。
朝鮮大学政治経済学部法律学科卒、早稲田大学ファイナンス研究科修了。モルガン・スタンレー・キャピタルを経て、現在はPEファンドの投資プロフェッショナルとして様々な事業の分析・投資実行・投資先の経営に関与。
記事一覧