認定NPO Living in Peace代表の慎泰俊が今会いたい人と、これからの働き方・子どもの未来について語ります
第2回
2013年10月05日(土)
ライフネット生命保険株式会社代表取締役社長兼COO 岩瀬 大輔さん
× Living in Peace 代表 慎 泰俊
【後編】英語さえできれば日本も世界も同じレベル 自分ルールは「コツコツ地道に」
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いい仲間を見つけるには、“発信”と“縁”
慎  :では、会場からも質問を受けていきたいと思います。
ー   仲間の見つけ方についてです。出口さんと2人で始められたような状況から、どのようにして仲間をさらに募ってきたのかという話を伺いたいです。
岩瀬 :NPOにも活かせることだと思いますが、基本はとにかく発信し続けることです。僕らは最初メルマガを出しては友達や知り合いの方に送って、また、ブログも書いていました。最初の頃はブログを見て応募し、来てくれた人もいました。だからひとつは発信しまくることです。

対談中の岩瀬大輔さん

慎  :それは大事ですよね。僕もブログはずっと書いています。 岩瀬 :あともうひとつは、ご縁を大切にするということです。見返りを求めず、この人良いな、好きだな、と思ったら、徹底的に尽くす。慎さんに優しくしていると誰かが僕に優しくしてくれる、みたいなことがありますので。 慎  :ありがとうございます(笑)。 岩瀬 :弊社のマーケティング担当役員の中田華寿子との出会いは、まさにそれです。彼女は、元はスターバックスの役員で、出会った当時はGABAの役員をやっていました。僕、彼女の元に何度も何度も通ったんです。「教えてください、師匠!」みたいな感じで。
慎  :ライフネットのブランドを高めるためですか。
岩瀬 :はい、弊社もスターバックスのようなブランドにしたい、と思っていましたから。それで会った後は必ずお礼のメールをして、僕が雑誌に出るとそれを送ったりしていました。そうして何度も通ううちに、一緒に働きたいと思うようになって。すると開業まであと3か月という時に、彼女からGABAを辞めるという話を聞いたんです。その彼女の言葉が、「何やるかは考えてないけど、次もロゴがラッキーカラーの緑色の会社でしか働かない」でした。スターバックスとGABAが緑色だからです。そしてそのとき既に、ライフネットのロゴは緑色に決まっていました。それで、彼女に「実はうちのロゴは、この緑にするんです」と見せたんです。
慎  :すごい偶然ですよね。
岩瀬 :「ご縁」には「偶然」と「努力」の二つの要素があると、そのとき僕は思いました。「努力」は教えてもらいに彼女のもとに一生懸命通い、気に入ってもらったこと。そして、「偶然」はたまたま弊社もロゴが緑だったということです。
慎  :ちなみに、そういったエピソードがいっぱいあり、『ネットで生保を売ろう!」(文藝春秋)はすごいいい本ですよね。
岩瀬 :ありがとうございます。でも、実はあの本は発売日が震災の直後だったこともあって、あまり話題にならなかったんです。だから機会があれば、みなさんに読んでいただけるとうれしいです。
ー   最近よくいろんな場面で軸を持てと言われます。軸のイメージが沸かないのですが、岩瀬さんは、軸とはそもそも何だと思われますか。また岩瀬さんの軸は何でしょうか。
岩瀬 :何かを続けているうちに最大公約数的に見えてくるものが、軸じゃないかと思います。僕の場合は、軸というか自分の中のルールみたいなものがあります。
慎  :例えば?
慎 泰俊 Taejun Shin
1981年東京生まれ。
朝鮮大学政治経済学部法律学科卒、早稲田大学ファイナンス研究科修了。モルガン・スタンレー・キャピタルを経て、現在はPEファンドの投資プロフェッショナルとして様々な事業の分析・投資実行・投資先の経営に関与。
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